8月4日(日)に理科好き応援企画、『冷蔵庫の中の海』を開催しました。
午前は花まる学習会南浦和教室にてリアル開催。
午後はオンライン開催ということで全国から申込をいただきました。
講師である川幡智佳先生の自己紹介とともにイベントを開始した。海の話(海の水は2000年かけて世界中を回る話、冷たいと温かいで生き物の種類が違う話など)や魚の話(ネクトンとプランクトンの話など)で生徒の心をグッと惹きつけた後、実験の説明へと入っていった。午後はオンラインでの実施で、お子さんの参加だけではなく、親子で参加する姿も見られた。
今回は「冷蔵庫の中の海」というテーマで、「和歌山の海」と「鹿児島の海」それぞれで取れたちりめんじゃこを使用し、その中にどんな種類の魚がいるかを分類し、比較していく実験となっている。
「実験の流れ」
① ピンセットとルーペを使用し、紙の上に見つけたものをそれぞれ分類表毎に分けていく。
② 見つけたものを分け、ボンドを使用し標本を作る。
③ 持って帰りたいものや標本として貼りたくないものは袋に入れる。
※午後は実験キットを郵送し、川幡先生がカメラで画面を共有しながら実施した。
「全体の様子」
前半は和歌山の海、後半は鹿児島の海のちりめんじゃこを使用した。分類が進んでいくと、生徒から川幡先生への質問が活発になり賑やかな雰囲気になった。後半の鹿児島の海では、前半よりも分ける作業が早くなり、より細かい工夫がされた表を生徒たちは完成させていた。実験中は魚に詳しくコアな質問をする人、見つけてきになった魚の名前を聞く人、完成させたのを見てもらいたい人など、皆それぞれ実験を楽しんでいた様子であった。質問で賑わう中、川幡先生が生徒一人ひとりに丁寧に向き合う姿がとても印象的であった。気に入った魚やカニを紙に載せ標本が出来上がると、持ってきたカメラで写真を撮る生徒もいた。
午後の部はオンラインで行い、質問がある場合は、チャットでのコメントやマイクをオンにして話す方法で実験を行った。午前の部とは違い、生徒が見つけたものの特徴を言葉で一生懸命伝え、川幡先生がうまくイメージを掴み、どの魚かを一緒に考えていく場面があった。その姿はまるで、先生が生徒からクイズを出されているようにも見えた。特徴一つ一つを聞いて魚の姿を膨らませながらきちんと正解を出す川幡先生の姿に圧倒された。言葉だけで伝わらなかった場合も、生徒からもらった写真を見るとすぐに名前を当てられることに大変驚いた。
「実験結果」
① 和歌山の海⇨魚以外にカニとエビが多く、タコとイカはあまり見つけられなかった。全体的に大きめなちりめんじゃこが見つかることが多かった。
② 鹿児島の海⇨小さめの魚が多く、タコやイカを見ることができた。カニも少し種類が違った様子であった。前半にはいなかった風船のような形をしたクリオネの親戚がいたという報告もあった。
「全体を通して」
午前と午後の部とおして、親子での参加が見られとてもうれしく感じた。先生の話をよく聞き、実験中に浮かんだ疑問をちゃんと質問し、さらに作業を深めていく姿が印象的であった。川幡先生も生徒の声一つ一つに丁寧に対応し、自分の子どもの頃にこれだけ一緒に考えてくれる先生がいたら、授業が数倍楽しみになっただろうと感じた。生徒と先生それぞれの熱意があってこそ成り立つ素敵な空間に立ちあえ、とても幸せな時間でした。
次回は2025年度 夏休み開催!早速実験内容の検討が始まりました!お楽しみに!!!